社会福祉法人 新宿区社会福祉協議会

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クラウドファンディングで医療・福祉従事者に栄養とエールのギフトが贈られました

 

「ありがとうの気持ちを、美味しいうどんに込めて」

 

 新型コロナウイルスの影響により、今年の春から社会のあらゆる所で変化と忍耐が必要とされる状況が続いています。終息の目途はいまだつきませんが、この間、最前線で戦い続けてくださっている医療や介護の従事者がいます。この方たちを応援するため、立ち上がったうどん屋さんが新宿にありました。「讃岐のおうどん花は咲く 新宿戸山店」を営む、高木さんご夫妻です。

 

 高木さんは2年前にこのお店を始めたころから、「地域と社会のエネルギー源のひとつとなれる事」をめざしていました。お店は大久保通り沿いのビルの一階にあり、通りの向かいには「国立国際医療研究センター」、日本の新型コロナウイルス感染症対策の最前線を担っている医療機関があります。

 

 高木さんによると、うどん屋さんによく足を運んでくださる方にも、通りがかりに挨拶をする方にも、国立国際医療研究センターに勤務されている医師・看護師などの医療スタッフが多くいました。新型コロナウイルスの影響が深刻化していくにつれ、その方々の疲労の色が濃くなっていき、以前は通りで会うと挨拶を交わしていた人たちが、人目を避けるように肩を小さくして足早に通り過ぎていくこともあったといいます。医療スタッフのご飯はコンビニ食が多く、家族へ影響が出ることも考慮しホテルや車中泊をする医療スタッフも多くいるとも聞きました。

 

 

「病院で働く人はどんな気持ちで職場にむかっているんだろう、どんな想いで患者さんと向き合っているんだろう、どんな思いで家に帰っているんだろう。明日にどんな不安を抱えどんな希望を目指して戦っているんだろう。」

 

 高木さんは考えました。「自分にできることは、うどんを作ること。」

 

 少しでも最前線で働く方々に元気を贈りたい。命を懸けて戦っている人たちのエネルギー源になりたい。そのために、病院のすぐ近くだからこそできることとして、無償で食事を提供したい。ただし、飲食店も軒並み新型コロナウイルスの影響を受け厳しい時節です。そこで、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

   クラウンドファンディングは一般的に、出資額に応じて出資者にリターンがありますが、このプロジェクトのリターンは、「コロナと戦う方々への支援提供」です。支援対象は、医療スタッフをはじめとする国立国際医療研究センターの関係者、またコロナの見えない脅威に直面しながら社会インフラとして最前線で働き続ける方々としました。目標資金額を150万円と定め、5月7日にプロジェクトを開始しました。

 

 

「個人では限界がある活動も、支援の輪が広がればもっと沢山の力になります。今この瞬間も、身を呈して働く彼らに元気を届ける、仲間に加わってください。」 

 

 

 クラウドファンディング・CAMPFIRE プロジェクトページ

 

 その結果、114人の方が出資者となり、6月6日に86万8500円を集めプロジェクトは終了、またクラウドファンディングを通さず直接振り込みをされた方も多く、合わせておおよそ目標金額の150万ほどに達しました。その資金は、まず牛すじうどん、牛すじ弁当、持ち帰り用のお惣菜セットの3種類の形で国立国際医療研究センターへ届けられました。

 

 

【国立国際医療研究センターより感謝のメッセージ】

 

 

【食の無料支援プロジェクト・周知ポスター】

 

 

 合わせて医療従事者へのメッセージ配信を行い、プロジェクト支援者の方々からのエールの声を伝えました。このメッセージを読んで、多くの医療従事者の方が「嬉しかった」「明日も頑張れる」と喜ばれたそうです。

 


【プロジェクト支援者からのエールを、医療従事者へメッセージ配信】

 

 

 その後メニューを増やしながら、次にお店の隣にある高齢者施設「地域密着型複合施設マザアス新宿」にも無償の食事が届けられました。マザアス新宿では高リスクの利用者さんを新型コロナウイルス感染から守るため、感染対策を徹底し、施設の運営方法にも大きな変更を加えるなどスタッフが必死で対応にあたっていました。高木さんからの支援の申し出にスタッフは大喜び、その心意気に感激したマザアス新宿の高岡施設長より、お店に感謝状が送られました。

 

 

 【高木さんとマザアス新宿・高岡施設長】

 

 また、高木さんの熱い思いに答えるかのように、このプロジェクトにはお米、近隣のカフェからは食事と一緒に配布するためにとクッキー、使い捨て手袋、マスクやアルコール、物資だけではなく情報提供やプロジェクト情報の拡散など、資金面以外にも思いもかけず多くの支援が寄せられました。そして最終的に、医療・福祉従事者に、1,233食を無償で届けることができました。

 

 このプロジェクトは、私たちがそれぞれに「できること」を集めることで、大きな挑戦を可能にする力となることを教えてくれました。高木さんのお店には、地域の皆さんがいろいろな情報を掲示できる「地域の掲示板」があり、これからも地域と社会のエネルギー源の一つとして活動されます。

 

 新宿社協も地域の支え合い活動の拠点として、地域の皆さんとともに歩んで行きます。

 

 

 

【リンク】

クラウドファンディング プラットフォーム「CAMPFIRE」【コロナ最前線で戦う医療従事者に、元気が出るご飯を無償で提供!】 

マザアス新宿 ブログ

高木 努氏 FACEBOOK

 

お問い合わせ
地域活動支援課(新宿ボランティア・市民活動センター)
高田馬場事務所
TEL:03-5273-9191 FAX:03-5273-3082
東分室
TEL:03-3359-0051 FAX:03-3359-0012

2020年10月29日